管理栄養士*河村桃子のブログ

デキる男のためのパフォーマンスを上げる食事マネジメント術/管理栄養士*河村桃子

働く男性のためのパフォーマンスをあげる食事術について発信しています!日々の食事からパフォーマンスを上げ、デキる男を極めていきましょう!!

あなたの結果は大丈夫?〜健診結果から糖尿病のリスクを見てみよう!〜

こんばんは!

管理栄養士の河村桃子ですヽ(´▽`)/

はじめましての方はこちらをご覧ください♪

 

11月14日は何の日か知っていますか?

 

正解は、世界糖尿病デーです!

 

国際連合は、平成18年から毎年11月14日を世界糖尿病デーとし、

世界各地で糖尿病の予防、治療、療養について

啓発活動を推進しています。

 

糖尿病は治療せずにそのまま放置しておくと

失明、足の切断、腎不全による人工透析

といった合併症を発症させます。

 

このような状態にならないためにも毎年受ける

健診結果で自分の糖尿病のリスクを把握しておきましょう!

 

そこで、今回は

自分自身の糖尿病リスクを知るための健康診断の見方

をお伝えします!

 

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糖尿病ってどんな病気?

糖尿病は、インスリンという膵臓から出る血液中のブドウ糖

下げるホルモンが十分に働かず、血液中にブドウ糖が増え

血糖値が高くなってしまう病気です。

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血糖値は食事をすると上昇しますが、

インスリンの作用によって徐々に下がり

食事をする前の値に戻ります。

 

しかし、糖尿病になると健康な人に比べ

空腹時や食後の血糖値が高くなります。(※出典1,2)

 

1型と2型がある

糖尿病には大きく分けると1型と2型があります。

 

1型は膵臓からインスリンがほとんど出なくなり、

血糖値が高い状態が続くため自分でインスリンを補給するための

注射することが必要です。

 

子どもなど、若い人に多く急に発症します。

 

一方で2型は膵臓からのインスリンが出る量が少なくなる、

またはインスリンが出ていても効きが悪くなることで

血糖値が高い状態が続きます。

 

中高年に多く、遺伝的な影響や生活習慣が原因で発症します。

大人になってから発症する糖尿病はこの2型が多いため、

今回は2型糖尿病のリスクを知る方法について解説しています。

(※出典1,2)

 

こんな症状があったら要注意!

糖尿病は怖いことに多くの場合で

自覚症状がほとんど現れません。

 

しかし、血液中のブドウ糖がかなり高い状態が続くと

以下のような自覚症状が現れます。

 

  *喉が異常に渇き、水をよく飲む

  *尿の回数が増える、夜中に何度もトイレに行く

  *よく食べているのに体重が減る

  *疲れやすい、体がだるい

 

このような症状が現れたときにはかなり重症な状態ですので、

当てはまるものがあれば早めに病院を受診して下さい。

(※出典1,2)

 

糖尿病リスクを知るための健診結果項目とは?

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自覚症状がほとんどない糖尿病。

気付いたときにはすでに重症…

 

このような事態を防ぐためには、

自分が糖尿病のリスクがあるかどうかを

毎年受ける健診結果をチェックすることが大切です。

 

健診結果はたくさんの検査数値が書いてあり、

見方もよくわからず異常値マーク(*)がついている

ものしか見ない、もしくはマークがついていても

症状を感じないため放置してしまっているなんてことありませんか?

 

糖尿病のリスクを知る健診結果の項目は

「血糖値」「HbA1c」「尿糖」

の3つです。

 

それぞれの検査項目の特徴について見ていきましょう。

 

血糖値

健診時では基本的には空腹時に採血をします。

その時の血糖値を空腹時血糖と言います。

場合によっては空腹時に採血が出来ないことがあります。

このような場合は随時血糖を測定します。

 

随時血糖とは、

食事のタイミングに関係なく測定する血糖値を言います。

 

基準値は

◎空腹時血糖110㎎/dl未満

◎随時血糖:140㎎/dl未満

です。

 

糖尿病が疑われる値は

◎空腹時血糖:126㎎/dl以上

◎随時血糖:200㎎/dl以上

です。(※出典3、4)

 

HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)

HbA1c1〜2ヶ月前の血糖値の平均値を表します。

この値が高いと血糖値が高い状態が続いていたことを表します。

 

血糖値の高い状態が続くと血液中の過剰なブドウ糖

ヘモグロビンという赤血球中の赤い色素と結合します。

HbA1cは血液中のヘモグロビンに対して、

どれだけブドウ糖が結合しているかを反映しています。

 

よく健診前になると健診結果を良くするために、

食事をいつもより少なめにしたりする方がいますよね?

 

このような方の場合は、血糖値は採血した日の状態を表すため

正常範囲の値であることが多いのですが、

HbA1cは数日前の食事に左右されずに1〜2ヶ月間の

血糖値の状態を教えてくれるため値が高くなります。

 

HbA1cの基準値は4.6〜6.2%です。

 

HbA1c が6.5%以上の場合は

糖尿病が疑われます。(※出典3、4)

 

尿糖

尿糖は尿中の糖の濃さを調べる検査です。

通常では尿中に糖が出ることはありませんが、

血糖値が160〜180㎎/dl以上と高い状態が続くと

血液中の糖が尿の中へ排泄されます。

 

尿糖の項目が+(陽性)となっている場合は

糖尿病が疑われます。

 

ちなみに、糖尿病は「糖が尿に出る病気」

ということから名がつけられています。(※出典3、4)

 

油断大敵!糖尿病予備軍の可能性も!

空腹時血糖が基準値以上であるが

糖尿病が疑われる値まで達していない

110〜125㎎/dlの場合は、糖尿病予備軍(境界型)に該当します。

 

糖尿病予備軍は健康な人に比べて、

将来糖尿病を発症するリスクが非常に高くなります。

 

しかし、この予備軍の段階で生活習慣を改善することによって

発症リスクを低くすることができます。

 

ですので、まだ糖尿病でないからといってひと安心せず、

自分が予備軍であるかどうかを早い段階で知り

生活習慣を改善することが大切です。(※出典4、5)

 

当てはまったら要注意!血糖値・HbA1cを上げる生活習慣とは?

健診結果が血糖値、HbA1cともに

基準値内だから大丈夫とは限りません!

 

NGな生活習慣を続けていると

血糖値、HbA1cが今後高くなって

糖尿病になってしまう可能性があります。

 

まずは下記のチェックリストで

今の自身の生活習慣を振り返って見ましょう!

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1つでも当てはまった場合は

血糖値、HbA1cが今後高くなり糖尿病になるリスクが

ありますのでこれを機に生活習慣を見直してみましょう。

(※出典6)

 

まとめ

今回は、健診結果から糖尿病リスクを知るための検査項目の見方と、

検査数値を上げる生活習慣についてお伝えしました。

 

糖尿病を防ぐためには健診結果を見て自分の体の状態を知ること、

そして生活習慣を見直すことが大切です!

 

また、糖尿病になっていたとしても早期に治療を開始することで

病気の進行を抑制することが出来ますので、

そのまま放置せず早めに病院を受診しましょう

(※出典7)

 

 

※参照

1.糖尿病情報センター(国立国際医療研究センター)  糖尿病ってなに?

2.厚生労働省 e-ヘルスネット 糖尿病

3.糖尿病情報センター(国立国際医療研究センター)  糖尿病に関連する検査

4.足立香代子(著)「検査値に基づいた栄養指導ー生活習慣病への取り組みー」株式会社チーム医療(平成22年)

5.一般社団法人日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン2016 糖尿病診断の指針

6.足立区ホームページ 糖尿病とは?

7.一般社団法人日本糖尿病学会 糖尿病診療ガイドライン2016 糖尿病治療の目標と指針    

 

※4以外の参照日は2019年11月1日

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

管理栄養士*河村桃子

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