【どれを選ぶ?】豆乳は種類によって栄養価が違う!
こんばんは!
ビジネス食コンサルタント*管理栄養士の河村桃子ですヽ(´▽`)/
はじめましての方はこちらをご覧ください♪
前回の記事では、豆乳には大きく分けて
「豆乳(無調整豆乳)」「調製調乳」「豆乳飲料」
の3種類に分けられることをお伝えしましたね。
momoko-nutrition.hatenablog.com
この3つの種類の分け方は、
原料や製造方法の他にもうひとつ大事な要素がありましたよね?
そう!大豆固形分の違いです。
栄養価もこの3つの種類によって異なります。
今回は種類によってどんな違いがあるのかを解説します!
大豆固形分が多いほど、たんぱく質も多い!
前回のおさらいですが、
大豆固形分とはその製品に含まれる大豆の量のこと。
大豆は別名「畑の肉」とも言われているほど、
体作りには欠かせないたんぱく質を多く含んでいます。
大豆固形分が多いということは、大豆の量が多いということ。
つまり、たんぱく質もが多いということ。
大豆固形分が一番多い無調整豆乳が8.3gと4商品の中でトップ!
そして、大豆固形分が少ない豆乳飲料(果汁入り)の
たんぱく質量は一番少なく、今回比較した商品で見てみると
一番多い無調整豆乳の約1/4しか含まれていませんでした。
大豆のたんぱく質はアミノ酸スコア100
アミノ酸スコアとは、体内で合成することができず、
食事から摂る必要がある必須アミノ酸の量が
基準値に対してどのくらいの割合で含まれているかを示すものです。
このアミノ酸スコアが100に達しているもと
良質なたんぱく質であると言え、
肉や魚・卵・乳製品と動物性食品と同じく
植物性食品の大豆もアミノ酸スコア100なので、
豆乳には体を作る良質なたんぱく質が含まれています。
たんぱく質以外の栄養価の違いは?
エネルギーは無調整豆乳より調製豆乳の方が高い
無調整豆乳は大豆と水しか使用していないのに対して、
調製豆乳には砂糖や塩、植物油脂が添加されているため、
その分エネルギーも高くなります。
今回比較した商品では1パック(200ml)あたり
無調整豆乳が113kcal、調製豆乳116kcalと大差はありませんでしたが、
日本食品標準成分表2015年版(七訂)では100g辺りのエネルギーは
無調整豆乳46kcal、調製豆乳64kcalと、
調製豆乳の方がエネルギーは1.4倍高くなっています。
豆乳飲料に関しては商品によってエネルギー量が違うため
無調整豆乳との差は一概には言えません。
そこで、、、
キッコーマンで販売されている豆乳飲料の1パック(200ml)あたりの
エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物の量を一覧にしてみました!
エネルギーは一番低い麦芽コーヒー(低糖質)で55kcal、
一番高い抹茶で140kcalとかなりの差があります。
炭水化物が多いためエネルギーが高いもの(例えばマンゴー)や、
脂質が多いためエネルギーが高いもの(例えば黒ごま、抹茶)と、
それぞれエネルギーが高くなる理由が異なるので
豆乳飲料を選ぶ際は栄養成分の表示にも目を通してみると良いですね!
しかし、こんなにたくさんの種類が販売されているとは知りませんでした…
カルシウムは調製豆乳のほうが多い
骨や歯などを作るのに欠かせないミネラルであるカルシウムは
無調整豆乳よりも調製豆乳の方が多いです。
今回比較した商品では1パック(200ml)あたりのカルシウム量は
無調整豆乳34mg、調製豆乳109mgとなんと約3倍!
無調整豆乳と調製豆乳は同じ大豆から作られているのに
なぜカルシウム量に差があるのでしょうか?
その理由は、調製豆乳にはカルシウムを強化する目的で
乳酸カルシウムが添加されているからです。
ちなみに、この乳酸カルシウムは乳由来の成分ではないので、
牛乳アレルギーのある方が豆乳を代替えとして飲んでも大丈夫です。
注目したい3つの成分「レシチン」「大豆サポニン」「イソフラボン」
栄養成分のところをよく見てみると、
と3つの栄養成分が書いてありますね。
わざわざ書いてあるということは、
それだけこの3つの成分を強調したいんです!
レシチン
卵黄や大豆に含まれている成分で、
コレステロールや脂質が血管壁に付着するのを防ぐ働きがあり、
動脈硬化の予防が期待できます。
また、脳機能を維持する神経伝達物質を
合成する働きがあり、脳が活性化され
集中力アップや記憶力向上、脳の老化予防が期待できます。
脳を活性化するレシチンは
デキる男が摂りたい栄養素ですね!
大豆サポニン
抗酸化作用があり体のサビの原因となる活性酸素の除去や、
血液中の糖を脂肪に合成するのを抑制し、
脂肪の蓄積を抑える働きがあります。
また、血液をドロドロにする
を減少させる効果もあり、
病気によってパフォーマンスが落ちてしまうなんてことを
防ぐためにもデキる男が摂りたい栄養素ですね!
イソフラボン
イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)に似た働きをすることが
よく知られていますが、それ以外にも
抜け毛の原因と言われているジヒドロテストロンという
ホルモンの生成を抑える効果があります。
そのため、市販の育毛剤の成分としても使われています。
デキる男にとって、見た目は大切!
イソフラボンもデキる男が積極的に摂りたい栄養素です!
まとめ
今回は豆乳の3つの種類による栄養価の違いについて解説しました。
豆乳にはデキる男にとって積極的に摂りたい栄養素が
含まれています。
しかし、種類によって栄養成分の量は異なり、
ですので、大豆の栄養をより多く摂りたいという方は
無調整豆乳を選ぶと良いでしょう。
大豆の栄養よりもカルシウムを特に重視したいのであれば
調製豆乳が適していますね。
動脈硬化の予防が期待できますので、
健診でメタボを指摘された方には豆乳がおすすめです!
どういった目的や場面で飲むのかなどは
一人一人違いますので、
どの豆乳が一番良いかは一概には言えません。
しかし、栄養成分の効果はすぐに実感することは
出来ないので継続的に飲むことが大切。
自分に合った豆乳を選んで、
日常の食に仲間入りさせてみましょう!
【参照】
※閲覧日:全て2019年10月31日
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